日本大百科全書(ニッポニカ) 「麗水(大韓民国)」の意味・わかりやすい解説
麗水(大韓民国)
れいすい / ヨス
韓国(大韓民国)、全羅南道の南東端の麗水半島南端に位置する港湾都市。1949年麗水邑(ゆう)(邑は町の意)が麗水市と麗水郡に分離。86年麗水市より麗川地区が分離し、市に昇格。98年麗水市、麗川市、麗水郡が統合し、現在の麗水市となった。面積498.1平方キロメートル、人口30万3115(2000)。1949年に開港された輸出入港および漁業前進基地であり、おもな輸入貨物は穀物、石炭、木材、輸出品はセメント、鮮魚である。南部の多島海ではカタクチイワシ、マアジ、タチウオ、アワビ、カキ、サワラ、タイなどの水揚げが多い。工業は造船、製氷、ゴム、精米、機械、セメント工業が盛んである。北東部に重化学工業の麗川工業基地があり、臨海観光都市としても発達している。鉄道全羅線の終点であり、沿岸島嶼(とうしょ)を連絡する海上交通の中心地でもある。
[張 保 雄]