麻(真)苧(読み)まお

世界大百科事典(旧版)内の麻(真)苧の言及

【チョマ(苧麻)】より

…ラミーramie,マオ(真苧)ともいい,茎から靱皮繊維をとる(イラスト)。その繊維で織った布を上布(じようふ)と呼び,越後上布,小千谷縮(ちぢみ),宮古上布などが有名で,産地によって特色がある。イラクサ科の多年草で,茎は直立し,高さ1~2m。葉は先のとがった卵形で,鋸歯があり,長さ10cmほど。葉柄は長く,茎に互生する。夏に葉腋(ようえき)から花穂を出し,多数の小花を咲かせる。雌花の穂は茎先付近に,雄花穂は下位につく。…

【備後国】より

…このほか,造船,内海漁業をはじめ,カンショ栽培,かんきつ類の普及なども島嶼(とうしよ)・沿海地域に生きる人々の生産意欲を高めるのに役だった。 中国山地に位置する備後北部地域では,製鉄,製紙,麻苧(まお),林産加工業などがあった。たたら製鉄業は主として広島・三次両藩領で経営され,鉄穴(かんな)流しによる砂鉄採取から鑪吹(たたらふき),鍛冶屋まで一貫した製錬工程を行って,釰(はがね),銑(ずく),割鉄などの半製品が生産された。…

※「麻(真)苧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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