麻績・苧績(読み)おみ

精選版 日本国語大辞典 「麻績・苧績」の意味・読み・例文・類語

おみ をみ【麻績・苧績】

[1] 〘名〙 (「おうみ(苧績)」の変化した語) 布に織るために、麻(お)を細く裂いてつなぎ合わせて糸にすること。また、それを業とする人、氏族
万葉(8C後)一六・三七九一「うちそやし 麻績(をみ)の児ら あり衣(きぬ)の 宝の子らが 打つ栲は 経て織る布 日曝(ひざらし)麻紵(あさてづくり)を」
[2]
[一] 三重県中東部、明和町中海(なこみ)付近の古名。古く、糸をつむいで麻績神社に奉納した。松坂木綿産地として知られた地。おうみ。
[二] 長野県東筑摩郡北部の地名近世、善光寺街道の宿駅

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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