黄 霊芝(読み)コウ・レイシ(英語表記)Huang Ling-zhi

現代外国人名録2016 「黄 霊芝」の解説

黄 霊芝
コウ・レイシ
Huang Ling-zhi

職業・肩書
作家,俳人,彫刻家

国籍
台湾

生年月日
1928年6月20日

出生地
台南

別名
筆名=国江 春菁(クニエ シュンセイ)

勲章褒章
旭日小綬章(日本)〔2006年〕

受賞
呉濁流賞(第1回)「蟹」

経歴
日本統治下の台湾で旧制中学時代まで日本語教育を受け、日本語を通して外国文学に触れる。20歳頃から創作を開始。戦後台湾が解放されて中国語社会になった後も、馴染んだ日本語で詩、俳句短歌評論などの作品を書きため、私家版の「黄霊芝作品集」として出版。2002年中・短編を集めた日本語小説集「宋王之印」を日本で出版。同作品収録の「蟹」は日本語で書いたものを中国語に直して発表し、台湾の最も著名な文学賞である呉濁流賞を受賞。一方、台北川柳会、台北俳句会などを設立し、長年句会を主宰。独特の句風で日本の関係者にも知られ、2003年台湾独自の歳時記をまとめた「台湾俳句歳時記」を日本語で出版。2012年日本で「黄霊芝小説選―戦後台湾の日本語文学」が出版された。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android