黒姫山(新潟県)(読み)くろひめやま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒姫山(新潟県)」の意味・わかりやすい解説

黒姫山(新潟県)
くろひめやま

新潟県糸魚川市(いといがわし)青海(おうみ)地区にある山。標高1221メートル。一帯は全山石灰岩に覆われたカルスト地形の発達地域で、通称「青海カルスト」とよばれている。なかでもその主峰をなす黒姫山のマイコミ平は石灰岩の厚さ2000メートルに及び、奴奈川(ぬなかわ)姫の誕生地といわれる千里洞の大鍾乳洞(しょうにゅうどう)や、大小ドリーネ、ウバーレ群が並ぶ典型的なカルスト地形の宝庫である。古くから電気化学工業青海工場や明星セメントなどの化学工業が盛んで、自然破壊が激しく、問題になっている。

[山崎久雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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