龍角寺古墳群-岩屋古墳(読み)りゅうかくじこふんぐんいわやこふん

国指定史跡ガイド 「龍角寺古墳群-岩屋古墳」の解説

りゅうかくじこふんぐんいわやこふん【龍角寺古墳群-岩屋古墳】


千葉県印旛郡栄町龍角寺にある古墳群。岩屋古墳は印旛沼北岸の標高約30mの台地上に位置する方墳で、成田市にも広がる114基の龍角寺古墳群の105号古墳。古墳時代末期の方墳としては、大阪府にある春日向山古墳(用明天皇陵)をしのぐ最大級の墳丘規模を誇り、強大な在地勢力の存在を物語る重要な遺跡として、1941年(昭和16年)に国の史跡に指定された。古墳は1辺約78m、高さが約13mで、周囲に濠と土堤がめぐり、南西に2基の横穴式石室がある。2009年(平成21)には龍角寺古墳群および周辺の地形を含む広範囲な地域が追加指定を受け、「龍角寺古墳群-岩屋古墳」として史跡の名称変更が行われた。千葉県立房総のむらの風土記の丘資料館に関係資料を展示。JR成田線安食駅から千葉交通バス「風土記の丘北口」下車、徒歩約5分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

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