ドルショック

デジタル大辞泉 「ドルショック」の意味・読み・例文・類語

ドル‐ショック

《〈和〉dollar+shock》⇒ニクソンショック1

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精選版 日本国語大辞典 「ドルショック」の意味・読み・例文・類語

ドル‐ショック

〘名〙 (洋語dollar shock) 一九七一年八月一五日にアメリカ経済の再建と、ドルの立て直しのためニクソン大統領が発表した「新経済政策」によって海外諸国が受けた衝撃。ドルの事実上の切下げであるフロート化、輸入商品への大幅課税などによって、対米依存度の高いわが国の受けたショックは特に大きかった。ニクソン‐ショック。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドルショック」の意味・わかりやすい解説

ドルショック

アメリカによるドル防衛政策が与えたインパクト。 1971年8月,ニクソン米大統領は一律 10%の輸入課徴金設定とドルの金交換停止を柱とする緊急経済政策を発表した。必死のドル防衛策であり,各国に対ドルレートの切上げを迫るものであった。ドルへの圧倒的依存と4半世紀も1ドル=360円レートに慣れた経済体質の日本が受けたショックは大きかった。株式相場は暴落し,ドルの買支えは約 40億ドルに達し,結局同月末,円は変動相場制度に移行した。このドルショックは,1ヵ月前のニクソン訪中計画発表と並んでアメリカの政経両面の世界政策の重大な転換として対米依存の日本に衝撃を与え,ニクソン・ショックと呼ばれた。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「ドルショック」の解説

ドルショック

ニクソン・ショックとも。1971年(昭和46)8月15日ニクソン米大統領が発表した金交換の停止,輸入課徴金賦課などのドル防衛政策が日本経済に与えた一大衝撃。新政策は円の対ドル為替レートの切上げを迫り,1ドル=360円で採算を立ててきた日本産業には大打撃が予想され,ドル売り・円買いの投機が激発して,為替市場は大混乱におちいった。同年末スミソニアン体制で1ドル=308円に切り上げられた。

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