精選版 日本国語大辞典 「丈夫」の意味・読み・例文・類語
じょう‐ふ ヂャウ‥【丈夫】
① 一人前の男子。
※家伝(760頃)上「或語云、雄壮丈夫二人、恒従レ公行也」
② 心身ともにすぐれた男子。勇気ある立派な男子。大丈夫。ますらお。
※太平記(14C後)一八「此人丈夫(ヂャウブ)の心ねをばして、加様に思ひ給けるこそ憑(たのも)しけれ」
※談義本・根無草(1763‐69)後「十二や三の子心にて、年に似合ぬ丈夫(ジャウブ)の魂」 〔漢書‐主父偃伝〕
③ 夫。良人。
じょう‐ぶ ヂャウ‥【丈夫】
[1] 〘形動〙
※虎寛本狂言・梟(室町末‐近世初)「誠に日頃丈夫な者で御座るが、何と致いてむつけましたか」
② しっかりしていてこわれにくいさま。堅固。
③ たしかなさま。確実なさま。
※謡曲・舟弁慶(1516頃)「いや最前武蔵殿の、御座舟のことを仰せ付けられて候ふ間、丈夫に申し付けて候」
※浮世草子・けいせい伝受紙子(1710)二「某義は、さのみ丈夫(ヂャウブ)の貯(たくはへ)もあらざれば」
[2] ⇒じょうふ(丈夫)
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