三等(読み)さんとう

精選版 日本国語大辞典 「三等」の意味・読み・例文・類語

さん‐とう【三等】

〘名〙
① 三つの等級、段階。また、等級の第三番目。特に三等親の関係。
※続日本紀‐文武二年(698)三月己巳「詔、筑前国宗形、出雲国意宇二郡司並聴任三等已上親」 〔周礼‐夏官・槀人〕
② 仏語。三つに分類されているものが実は平等であること。身・口・意の三つが平等一如であること。また、心・仏・衆生の平等、仏・法・僧の三、修行・法身・度生の三の平等。
※性霊集‐七(835頃)奉為四恩造二部大曼荼羅願文「三等法門、住仏日而常転」
※三四郎(1908)〈夏目漱石〉一「けれども三等(トウ)へ乗ってゐる位だから大したものでない事は明らかである」
風俗画報‐一七一号(1898)江之島の部「三等の賃金三十二銭とす」
程度のあまりよくないこと。「三等重役

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デジタル大辞泉 「三等」の意味・読み・例文・類語

さん‐とう【三等】

第3の等級。3番目の順位。「くじ引きで三等を当てる」「三等航海士」
もと船舶鉄道で、客室客車を3等級に分けた、その3番目。
同類のものの中で、程度のあまりよくないこと。三流。「三等国」
[類語]二流三流B級亜流Bクラス二番煎じエピゴーネン

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