精選版 日本国語大辞典 「中尊」の意味・読み・例文・類語
ちゅう‐そん【中尊】
〘名〙 (「ちゅうぞん」とも)
※本朝文粋(1060頃)一〇・落葉声如雨詩序〈慶滋保胤〉「中起二高堂一。大悲観世音為二中尊一」
② 三幅一対(さんぷくいっつい)の掛け物の、中央のもの。
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【仏像に関する用語】
仏像の種類・名称については冒頭で触れたが,これらを礼拝対象としてみた場合,一寺あるいは一堂の中心的な仏像を本尊といい,その両脇に随侍の形で配置される尊像を脇侍と呼んでいる。この一組が3体以上で構成される場合,本尊を中尊と呼ぶことが多い。〈阿弥陀三尊〉のように中尊が如来,脇侍が2体の菩薩像である場合が一般的である。…
…すなわち,本堂などに修行や礼拝の対象として安置する仏,菩薩像,画像などをいう。一堂宇のなかにあるいくつかの尊像のうち主たるもの,また脇侍や眷属と区別して中尊を意味することもある。本尊の語は《大日経》説本尊三昧品・世間成就品・秘密八印品,《大悲空智経》大相応輪品・俱生義品などにみられる。…
※「中尊」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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