二八(読み)にはち

精選版 日本国語大辞典 「二八」の意味・読み・例文・類語

に‐はち【二八】

〘名〙
① (二と八の積から) 一六。また、一六歳をいう。
※本朝文粋(1060頃)一四・為左大臣息女女御四十九日願文〈大江朝綱〉「蕙心春浅、未二八之齢」 〔陶潜‐責子詩〕
② 中国、舜に仕えたとされる一六人の賢人の八元・八愷総称。ひいて多くの賢良
※本朝文粋(1060頃)二・答貞信公辞関白表勅〈菅原文時〉「勿公三四之子。斯乃朕二八之臣也」 〔張衡‐思玄賦〕
※歌舞伎・助六廓夜桜(1779)「親分の頭へよく饂飩(うどん)をぶっかけたナ。〈略〉よく二八をぶっかけたナ」

にっ‐ぱち【二八】

〘名〙
二月八月。それぞれ正月と盆で金を使った後なので、商売が低調で、景気が悪いことをいう。
※私の太陽(1956)〈井上友一郎〉危険な橋「酒場は、いわゆる二八(二月と八月)の霜枯れに入ったから」
② 二と八の割合

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デジタル大辞泉 「二八」の意味・読み・例文・類語

に‐はち【二八】

《2と8の積から》16。また、16歳。
「―の春を迎へしかば」〈読・八犬伝・三〉

にっ‐ぱち【二八】

2月8月。商売が低調で景気が悪いとされる月。二八月にっぱちがつ

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