侍史(読み)じし

精選版 日本国語大辞典 「侍史」の意味・読み・例文・類語

じ‐し【侍史】

〘名〙
貴人そばにつき従う書記右筆
日本外史(1827)一三「以戸部善一レ書、令侍史学一レ之」 〔史記孟嘗君伝〕
② (相手敬意を表し、①にとりついでもらって差し上げる意) 手紙脇付の一つ。あて名の左下に書いて、先方に敬意を表わす語。侍曹(じそう)
※市村瓚次郎宛森鴎外書簡‐明治二二年(1889)一〇月八日「拝読感謝〈略〉十月八日昧爽 林太郎 器堂君侍史」

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デジタル大辞泉 「侍史」の意味・読み・例文・類語

じ‐し【侍史】

貴人のそばに仕える書記。右筆ゆうひつ
《直接渡すのを遠慮して、右筆を通じて差し上げる意》手紙の脇付わきづけの一。宛名に添えて敬意を表す。御侍史
[類語](2机下台下足下座右硯北膝下玉案下御許御前

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普及版 字通 「侍史」の読み・字形・画数・意味

【侍史】じし

貴人につかえて、文書記録をつかさどる者。〔史記、孟嘗君伝〕孟嘗君、客を待ちて坐語するとき、風の後に常に侍り。君の客と語るを記し、親戚の居處を問ふことを(つかさど)る。

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