てん‐じ【典侍】
〘名〙
② 明治以後、
宮中に奉仕する
女官の
官名の一つ。尚侍の
次位。尚侍は、任命されたことがなかったので実際上の
最高位となった。
すけ【典侍】
〘名〙 後宮十二司の一つである内侍司
(ないしのつかさ)の女官で、尚侍の次位。てんじ。ないしのすけ。また、
上級の女官。
※
源氏(1001‐14頃)行幸「ただ今、うへにさぶらふ
古老のすけ二人」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「典侍」の意味・読み・例文・類語
てん‐じ【典侍】
1 ⇒ないしのすけ
2 明治以後、宮中に仕える女官。尚侍の次位。
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世界大百科事典(旧版)内の典侍の言及
【内侍司】より
…後宮内の中心的な司であった。職員としては尚侍(ないしのかみ)2名,典侍(ないしのすけ)4名,掌侍(ないしのじよう)4名,女孺(によじゆ)100名が置かれた。その職掌は天皇への常侍,奏請・宣伝(上申および命令の下達),女孺の監督,内外命婦(みようぶ)の朝参のこと,禁内礼式等であった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」