子供衆(読み)コドモシュウ

デジタル大辞泉 「子供衆」の意味・読み・例文・類語

こども‐しゅう【子供衆】

子供たち。子供。また、他人の子供を尊敬した言い方。お子さん。お子さんたち。
子供7」に同じ。
江戸岡場所で、その遊女をいう語。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「子供衆」の意味・読み・例文・類語

こども‐し【子供衆】

〘名〙 (「こどもしゅう(子供衆)」の変化した語)
滑稽本浮世風呂(1809‐13)三「子供衆(コドモシ)といふものは、能くまあ子耳(こみみ)にはさんでお忘なさんねへ物でございますネヱ」
洒落本・仕懸文庫(1791)二「よせばへいって板をみてきやしたが、いい子どもしはさっぱりさ」

こども‐しゅう【子供衆】

〘名〙 (「こどもしゅ」とも)
① 子どもたち。また、他人の子どもをさして丁寧にいう語。こどもし。
※虎寛本狂言・布施無経(室町末‐近世初)「こなたには子供衆が多う御ざるに仍(よっ)て」
歌舞伎役者若衆。また、近世、男色を売った少年俳優。こどもし。
浮世草子傾城禁短気(1711)二「子共衆はおればかりか、誰ぞ外にゆく衆が有るかと尋ねられし」
③ 江戸時代、江戸深川の岡場所で、その遊女をいう。こどもし。こども。
※洒落本・𡝂閣秘言(1757頃)置屋の段「これ子供衆早ふ身じまいさしゃれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の子供衆の言及

【子ども会】より

…〈少年団〉と類似しているが,組織の対象,目的,内容,形態,育成主体の諸点においてより多様性をもち,地域網羅的性格に特色をもつ。子ども会の原形は,古くは村落共同体の子供組や子供衆などの慣習的な子ども集団の中にみることができる。明治末期から大正時代にかけて,資本主義経済の発展にともなう地域社会の変化と学校の校外指導の強化により慣習的な子ども集団は衰退するが,宗教団体による日曜学校の普及やボーイ・スカウトピオネールなど目的的な少年団体,組織が紹介される中で,子ども会に対する教育・文化面での意義が自覚された。…

※「子供衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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