広場恐怖症(読み)ヒロバキョウフショウ

デジタル大辞泉 「広場恐怖症」の意味・読み・例文・類語

ひろば‐きょうふしょう〔‐キヨウフシヤウ〕【広場恐怖症】

広場駐車場などの開放空間、店舗電車バスなどの閉鎖空間、人ごみや行列の中など、特定場所状況に対して恐怖や不安を感じる症状。何かあった際にすぐに逃げられない、助けを得られないなどの考えを抱き、動悸どうき発汗などを生じることもある。パニック障害を併発することが多いとされる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵mini 「広場恐怖症」の解説

広場恐怖症

不安障害のひとつ。駐車場や市場などの広い場所や、映画館や劇場などの周囲を囲まれた場所のほか公共交通機関群衆の中など、即座に逃げ出すのが困難な場所や状況に著しい不安や恐怖をもつ症状を指す。これらの症状を回避したいために公共交通機関が利用できなくなったり、買い物に出かけられなくなったりするなど、日常生活に支障をきたす場合が多い。パニック発作またはパニック様症状を伴うケースが多いことから、パニック障害の関連疾患として扱われることが多い。ただパニック障害を併発しないケースもあるため、精神疾患の世界的な診断基準である「DSM-5」では独立した障害として扱われる。

(2019-3-14)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android