彼氏(読み)かれし

精選版 日本国語大辞典 「彼氏」の意味・読み・例文・類語

かれ‐し【彼氏】

[1] 〘代名〙 昭和初期の流行語徳川夢声造語で、「彼」に敬称の「氏」を添えたものだが、一般には、むしろからかいの感じを含めて用いられた。彼。あの人。
※漫談集(1929)見習諸勇列伝の巻〈徳川夢声〉「ここに於て、彼氏(カレシ)を一名、アイアン・クロウ(鉄の爪)と尊称することに相成った」
[2] 〘名〙 つきあっている男の恋人。また、愛人。彼。
※ひかげの花(1934)〈永井荷風〉一三「母さんの彼氏(カレシ)…」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「彼氏」の意味・読み・例文・類語

かれ‐し【彼氏】

[代]三人称人代名詞。あの人。あいつ。いくぶんふざけた感じでいう語。「彼氏もなかなかやるね」⇔彼女
[名]恋人である男性。「彼女」に対する昭和初期の造語。徳川夢声の用いはじめたものという。「彼氏ができる」⇔彼女
[類語]彼女此奴こやつこいつ其奴そやつそいつ彼奴かやつきゃつあいつやつやっこさんこの方この人その方その人あの方彼方あちらあの人彼女ボーイフレンドガールフレンド愛人恋人情人いろいい人思い人思い者情夫間夫間男色男男妾若い燕情婦手掛け二号側室側女そばめ愛妾囲い者思い者内妻色女手つき一夜妻ラバーフィアンセダーリンハニーパートナーアモーレ

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