徒言(読み)いたずらごと

精選版 日本国語大辞典 「徒言」の意味・読み・例文・類語

いたずら‐ごと いたづら‥【徒言】

〘名〙 価値のないことば。表現伝達などを十分果たさない言語行為。無用の言。
千載(1187)雑下・一一六〇「つれづれと、いたづらごとを、かきつめて〈源俊頼〉」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「徒言」の意味・読み・例文・類語

あだ‐ごと【徒言】

じつのないあてにならない言葉うそ
「たはぶれにても、人の御―など、聞こえ給ふべくなむあらぬ」〈宇津保藤原の君〉

ただ‐ごと【徒言/×只言】

《古くは「ただこと」》技巧などを用いない、ありのままの言葉。歌語でも比喩でもない日常の言葉。
「これは、―に言ひて、物にたとへなどもせぬものなり」〈古今仮名序

いたずら‐ごと〔いたづら‐〕【徒言】

無意味な言葉。無用の言。
「つれづれと―を書きつめて」〈千載・雑下・詞書

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「徒言」の読み・字形・画数・意味

【徒言】とげん

むだ言。

字通「徒」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android