時を待つ(読み)トキヲマツ

デジタル大辞泉 「時を待つ」の意味・読み・例文・類語

とき・つ

時機を待つ。好機が来るのを待つ。「―・って旗上げする」
死期を待つ。
「あさましう沈ませ給ひて、ただ―・つばかりの御有様なり」〈栄花・花山尋ぬる中納言〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「時を待つ」の意味・読み・例文・類語

とき【時】 を 待(ま)

時節を待つ。時機の来るのを待つ。また、好機の訪れるのを期して待つ。
万葉(8C後)一〇・二〇五三「天の河八十瀬霧らへり彦星の時待(ときまつ)船は今し滂ぐらし」
最期を待つ。死期の来るのを待つ。
※栄花(1028‐92頃)花山たづぬる中納言「ただ時をまつばかりの御有様なり、〈略〉かひなくて、妊ませ給て八月といふにうせ給ひぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android