智源寺(読み)ちげんじ

日本歴史地名大系 「智源寺」の解説

智源寺
ちげんじ

[現在地名]宮津市字京街道

大久保おおくぼ山南の、懐状の谷間に東面して建つ。松渓山と号し、曹洞宗本尊は釈迦三尊。

寛永二年(一六二五)宮津藩主京極高広が慶長一七年(一六一二)に没した母惣持院殿松渓智源禅尼の菩提を弔うために、心庵を招じて朱光しゆこう庵を改めて智源寺としたと伝える。朱光庵は慶長五年細川藤孝の田辺たなべ(現舞鶴市)籠城の時細川氏と行動をともにしなかったため、関ヶ原合戦後寺領は没収され、寺もろとも田辺桂林けいりん(曹洞宗)の支配とされていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

放射冷却

地表面や大気層が熱を放射して冷却する現象。赤外放射による冷却。大気や地球の絶対温度は約 200~300Kの範囲内にあり,波長 3~100μm,最大強度の波長 10μmの放射線を出して冷却する。赤外放射...

放射冷却の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android