真剣(読み)しんけん

精選版 日本国語大辞典 「真剣」の意味・読み・例文・類語

しん‐けん【真剣】

〘名〙
① ほんものの刀剣。本身(ほんみ)木刀(ぼくとう)竹刀(しない)などに対していう語。
浮世草子武道伝来記(1687)三「真剣(シンケン)では、拙者得いたすまいとおぼすか」 〔通典注〕
② (形動) 本気であること。まじめであること。また、そのさま。
※浮世草子・好色敗毒散(1703)三「山吹色の真剣(シンケン)の商ひ」
※歌舞伎・敵討天下茶屋聚(1832)二「これから真剣(シンケン)でお話しを」
③ (形動) 真実であること。うそ、いつわりでないこと。また、そのさま。
洒落本・睟のすじ書(1794)壱貫目つかひ「『ヱヱうそじゃ』『しんけん』」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「真剣」の意味・読み・例文・類語

しん‐けん【真剣】

[名]本物の刀剣。木刀や竹刀しないに対していう。
[形動][文][ナリ]まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。「将来を真剣に考える」「真剣なまなざし」
[派生]しんけんさ[名]しんけんみ[名]
[類語](けんつるぎ刀剣太刀大刀たち大刀だいとう名刀宝刀軍刀牛刀日本刀青竜刀サーベル銃剣手裏剣小刀しょうとう短刀懐刀ふところがたな懐剣脇差し小柄匕首あいくちどす人斬り包丁快刀業物木刀木剣木太刀竹光長刀なぎなた/(まじめ本気まじがち熱心一心不乱一心一生懸命本腰身が入る身を入れるシリアス

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