篠を突く(読み)しのをつく

精選版 日本国語大辞典 「篠を突く」の意味・読み・例文・類語

しの【篠】 を 突(つ)

① 篠を突き立てるように、大粒の雨が激しい勢いで降るさまをたとえていう語。
太平記(14C後)三「降る雨更に篠(シノ)を衝(ツク)が如し」
② 矢が篠を束ねたように何本もつきささって立っているさまをたとえていう語。
浄瑠璃・和国女眉間尺(1708)二「鎧をみればながれ矢は、しのをつくなる如くにて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「篠を突く」の意味・読み・例文・類語

しの・く

篠竹を突き立てるように雨の勢いが強く激しいさまにいう語。しのつく。「―・く大雨
[補説]雨が静かに降るさまの意で使うのは誤り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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