精選版 日本国語大辞典 「行方」の意味・読み・例文・類語
ゆく‐え ‥へ【行方】
ゆく‐かた【行方】
いき‐かた【行方】
ゆき‐かた【行方】
なめかた【行方】
ゆき‐がた【行方】
いき‐がた【行方】
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茨城県南部の市。東は北浦(きたうら),西は霞ヶ浦に面する。2005年9月麻生(あそう),北浦,玉造(たまつくり)の3町が合体して成立した。人口3万7611(2010)。
行方市南部の旧町。旧行方郡所属。人口1万6587(2000)。東は北浦,西は霞ヶ浦に面し,中央に行方台地が広がる。中心集落の麻生は霞ヶ浦に面し,中世には常陸大掾氏の一族麻生氏が麻生城に拠って支配し,江戸時代は麻生藩新庄氏1万石の陣屋が置かれた。明治維新後,1878年に郡役所が置かれ,以後も郡の行政・文化の中心となり,現在も官公署や学校などが集中し,商店街を形成している。水郷稲作地帯の中心であるが,近年,北浦沿岸ではハス田への転換が多くみられ,霞ヶ浦沿岸では冬季にセリの栽培やイチゴのハウス栽培が行われる。畑作は葉タバコに代わって野菜の生産が増えている。ワカサギ漁を中心とした霞ヶ浦,北浦の内水面漁業も水質汚濁が進み,かつての面影はないが,近年はコイの養殖が盛んとなり,水産加工も行われる。天王崎,羽黒山公園は水郷筑波国定公園の景勝地である。縄文後期の大宮台貝塚や南古墳群などがあり,行方城跡など中世の山城跡も多い。
行方市北東部の旧町。旧行方郡所属。人口1万0938(2000)。北浦北西岸にあり,町域の大部分は行方台地上にある。台地上では古くから平地林の開墾が進み,サツマイモ,葉タバコ,ラッカセイ,ミツバなどが生産されたが,近年はトマト,メロンなどの生産がふえ,養鶏,養豚も盛ん。北浦沿岸の水田ではセリやれんこんの栽培が行われる。北浦の内水面漁業はワカサギの水揚高が減り,コイの養殖がふえている。北浦対岸にあたる鉾田市の旧大洋村との間に鹿行(ろつこう)大橋がかかる。
行方市北西部の旧町。旧行方郡所属。人口1万3940(2000)。霞ヶ浦の北東岸に位置し,町域の東部,北部は行方台地が占める。湖岸の低地では米,台地上ではラッカセイ,葉タバコなどが生産され,近年はイチゴ,ミツバなどの生産がふえている。霞ヶ浦の内水面漁業も盛んで,網いけすや水田を利用したコイの養殖が行われ,梶無川河口には県の内水面水産試験場がある。鹿島臨海工業地域の後背地として工業団地が造られている。5世紀末の前方後円墳三昧塚(さんまいづか)古墳や中世の玉造城跡,芦沢館跡などがあり,天台宗の名刹(めいさつ)西蓮寺の仁王門および相輪橖(そうりんとう)は重要文化財に指定されている。対岸のかすみがうら市の旧霞ヶ浦町との間は霞ヶ浦大橋で結ばれる。鹿島鉄道線が通じていたが2007年廃止。
執筆者:千葉 立也
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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