遠い(読み)トオイ

デジタル大辞泉 「遠い」の意味・読み・例文・類語

とお・い〔とほい〕【遠い】

[形][文]とほ・し[ク]二つのものが空間的、時間的に、また心理的に離れているさま。
場所が非常に離れている。距離が十分にある。「―・い国」「―・くまで歩く」⇔近い
時間が非常に離れている。間に多くの時間が流れている。「―・い将来」「完成には―・い」⇔近い
関係が薄い。気持ちの隔たりが大きい。親密でない。関心が薄い。「―・い間柄」「足が―・くなる」⇔近い
血のつながりが密接でない。「―・い親類」⇔近い
性質・内容・程度などの隔たりが大きい。似ていない。大きな差がある。「理想から―・い生活」「秀才というにはあまりに―・い」⇔近い
はっきり聞こえない。音が小さく聞こえる。「耳が―・い」「電話が―・い」
(「気が遠くなる」の形で)意識が薄れる。「気が―・くなるほどの数字
(「目が遠い」の形で)遠視である。「目が―・くて本が読みにくい」⇔近い
[派生]とおさ[名]
[下接句]話が遠い耳が遠い当たらずといえども遠からず殷鑑いんかん遠からずい先遠しげん近くして意遠し任重くして道遠し日暮れて道遠し
[類語](1遠め程遠い間遠まどお遠く遥か遥けしはるばる遠方遠隔遠路迂遠うえん悠遠遼遠長途遠距離僻遠万里以遠/(2久しい久しぶり久方ぶり久久しばらくぶりとこしえとこしなえ永久永遠とわ永世恒久悠久悠遠長久不変常磐ときわ永劫えいごう永代久遠くおん無限無窮不朽万代ばんだい不易万世万古不易千古不易/(3遠遠しい縁遠い薄い疎遠遠縁とおえん懸隔開き無縁疎い

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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