1型糖尿病(読み)いちがたとうにょうびょう(英語表記)Type 1 diabetes

知恵蔵mini 「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病

糖尿病一種。生活習慣などにより後天的に起こる通常の糖尿病(2型糖尿病)と違い、主に自己免疫作用によりすい臓のインスリン産生細胞(β細胞)が破壊されることにより発症する。幼少時から発症することが多いため、かつては「小児糖尿病」といわれていた。糖尿病全体の約1%を占め、日本での年間発症率は10万人につき1~2名とされる。食事・運動療法は効果がなく、かつては致死性の病気だった。現代では、根治療法はすい臓移植だけだが、毎日数回のインスリン注射で症状を抑え通常の生活をおくることができるようになっている。症状が急速に激しく出る急性1型糖尿病、劇症1型糖尿病の場合は致死性が高いため、迅速な対応が必要となる。

(2015-2-19)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

生活習慣病用語辞典 「1型糖尿病」の解説

1型糖尿病

1型糖尿病は25歳以下で発症することが多いのですが、全年齢層に及んでいます。膵臓に対する特殊な自己抗体、抗GDA抗体膵島細胞抗体(ICA)、インスリン自己抗体などが陽性である事が多く、診断価値もあります。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「1型糖尿病」の意味・わかりやすい解説

1型糖尿病
いちがたとうにょうびょう

糖尿病

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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