3C政策(読み)さんシーせいさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「3C政策」の意味・わかりやすい解説

3C政策
さんシーせいさく
3C policy

19世紀末イギリスのアジア=アフリカ政策。エジプトカイロインドカルカッタを結ぶ中東-南アジア,カイロと南アフリカケープタウンを結ぶ東アフリカにイギリス勢力圏を確立して連結し,インド洋の制海権と通商航海の独占的地位を高めようというイギリス帝国主義政策。 3C政策はドイツ3B政策フランスアフリカ横断政策と衝突し,ロシア南下政策とは対立するものであった。

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旺文社世界史事典 三訂版 「3C政策」の解説

3C政策
さんシーせいさく

アフリカとインドを結ぶイギリスの帝国主義政策
1881年にエジプトを事実上の保護国とし,1910年に南アフリカ連邦を組織したイギリスは,カイロ(Cairo)・ケープタウン(Capetown)間のアフリカ縦断鉄道を計画した。これはインドのカルカッタ(Calcutta)と結ぶ世界政策を意味し,3拠点の頭文字をとって3C政策と呼ばれた。ドイツの3B政策やフランスのアフリカ横断政策と鋭く対立した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「3C政策」の解説

3C政策(さんシーせいさく)

19世紀後半以降のイギリスの帝国主義政策を説明する際に用いられる言葉。インドのカルカッタ,エジプトのカイロ,南アフリカのケープタウンを結ぶ三角地帯を勢力下に置こうとしたとされ,その3都市の頭文字をとった。

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