430TX

ASCII.jpデジタル用語辞典 「430TX」の解説

430TX

Intelが開発した第5世代のPentium用PCIチップセット。2チップ構成で、システムコントローラの82439TX(MTXC)とPCI-ISAブリッジなどを内蔵する82371AB(PIIX4)からなる。基本的には、430VXの後継である。1世代前の430VXと比べると、以下の点が変更されている。メモリーアクセス速度の向上回路改良などにより、SDRAMを使用した場合のメモリーアクセスの高速化が図られている。Ultra ATAに対応PIIX4に内蔵のIDEインターフェイスが、Ultra ATAに対応しており、最大33Mbytes/sec転送レートやCRCチェックによる信頼性の向上などを実現している。ACPIに対応PnPおよび電力管理をつかさどる新しい規格ACPIをサポートする回路を実装している。チップ数の減少430VXの4チップに対して、BGAパッケージの採用などにより2チップにまで減っている。430HXに比べると、SDRAMやACPIをサポートしているというアドバンテージがある半面、430TXは2次キャッシュのキャッシング範囲が64Mbytesまでに制限されているという欠点もあるため、デスクトップおよびモバイルPC向けのチップセットとして、位置づけられている。

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