A級増幅(読み)エーきゅうぞうふく(英語表記)A-class amplification

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「A級増幅」の意味・わかりやすい解説

A級増幅
エーきゅうぞうふく
A-class amplification

入力電圧あるいは電流の信号波形を,できるだけひずみを起さないでそのまま増幅して出力するために,ある程度バイアスを大きくした基本的な増幅回路をいう。電力増幅回路の分類として,これ以外にバイアス電圧を小さくして正弦波のほぼ半サイクルだけ出力側素子に流れるような動作をするB級増幅や,バイアスをA級増幅と反対にして,出力側素子を流れる電流を正弦波の半分以下とした増幅動作であるC級増幅などがあり,A級増幅はほかの増幅回路に比べて発熱量が多く変換効率は 25%くらいである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android