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C-X輸送機 CXゆそうき/しーえっくすゆそうきC-X next generation transport for JASDF

知恵蔵の解説

C-X輸送機

1974年から81年にかけて31機(試作機2機を含む)が生産された戦後初の国産ジェット輸送機、川崎C-1は、高い短距離離着陸能力を持つが、機体(貨物室)が小さく、最大搭載量が8tしかなく、その条件での航続距離が1300kmしかない。そのために使い勝手が悪いところから、後継機として開発中の次期輸送機の試作名称。製造・生産は川崎重工で行われる予定。全幅44.4m、全長43.9m、総重量120tで、C-1よりも3倍以上重い。最大搭載量も30t以上あり、12tを搭載して6500kmの航続距離を持つ。エンジンは海上自衛隊のP-3Cの後継機となる次期哨戒機P-Xが国産エンジンを使用するのに対して、C-Xは米国製CF6-80C2型2基を装備する。P-Xと同時期に並行して開発され、主翼の外翼(外側)部、水平尾翼、コックピットの風防、慣性航法装置の基本部、飛行制御用コンピューター、操縦席の統合表示装置などを共通として、120億円の開発費が節約できたとされている。2007年7月に試作機がP-Xの試作機と共にロールアウトしたが、同月、模擬着陸荷重試験で主脚と胴体構造に変形が生じる強度上の問題が発覚し、同年9月に予定されていた初飛行は年末に延期された。採用が決まれば30〜35機が生産される予定。

(江畑謙介 拓殖大学海外事情研究所客員教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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