CIP(読み)しーあいぴー(英語表記)Cataloging in Publication

図書館情報学用語辞典 第5版 「CIP」の解説

CIP

資料の出版に先立って出版者から提供される校正刷に基づいて,全国書誌作成機関が集中目録作業によって書誌的記録を作成し,その記録を出版者が標題紙裏に印刷して出版すること.これにより,資料を受け入れた時点で図書館は,ある程度信頼性のある書誌的記録を参照することが可能となる.示される書誌的記録には,当初未確定である出版や形態に関する事項は省かれているが,分類記号件名標目は含まれている.CIPは,出版界の協力によって,米国議会図書館が1971年に開始し,その後英国カナダなど各国に及んでいるが,日本では実施されていない.CIPデータは全国書誌作成機関によるMARCにも収録され,書誌ユーティリティでのコピー目録作業にも利用されており,目録作業の迅速化,標準化に寄与している.

出典 図書館情報学用語辞典 第4版図書館情報学用語辞典 第5版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android