CIS軍創設(読み)シーアイエスぐんそうせつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「CIS軍創設」の意味・わかりやすい解説

CIS軍創設
シーアイエスぐんそうせつ

旧ソ連軍に代わる CIS (独立国家共同体) 軍創設構想。 1991年 12月 30日,ソ連崩壊後の安全保障問題をめぐって,ベラルーシミンスクに各共和国首脳が一堂に会した。事実上ソ連邦を継承者するロシア連邦と,軍隊を維持する経済能力を欠く中央アジア諸国などは CISによる統一軍保持を主張した。それに対しウクライナモルドバアゼルバイジャンはそれぞれの国家が独自軍を形成して維持すべきだとした。アルマアタ首脳会議の合意に基づき,新軍事協定に調印したが,当面は CIS統一軍と各共和国独自軍の2本立てにすることになった。 93年 10月に,ジョージアグルジア)が CISに新加盟,同時に統一軍にも加盟した。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android