CPE(読み)シーピーイー(英語表記)Contrat Premi(e)re Embauche(仏)

デジタル大辞泉 「CPE」の意味・読み・例文・類語

シー‐ピー‐イー【CPE】[customer premises equipment]

customer premises equipment利用者の宅内や企業構内に設置され、通信事業者ネットワークに直接接続される機器総称ブロードバンドルーターADSLモデムケーブルモデムセットトップボックスなどをさす。顧客構内機器顧客構内設備顧客宅内機器宅内機器

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

知恵蔵 「CPE」の解説

CPE

従業員20人以上の企業が26歳未満の青年を初雇用する際、2年間は理由を示すことなく自由に解雇できるという労働契約。フランスでは2006年3月上旬、CPE(初期雇用契約)を含む雇用機会均等法が成立したが、2月から4月にかけて、この法案をめぐって若者を中心とした抗議行動が連日繰り広げられ、大騒動となった。全国の大学の80%が学生の手で封鎖され、100万人を超える規模のデモが行われた。国民的反対を前にドビルパン政府は最終的にCPEを撤回し、代替法を成立させて政権転覆の危機を一応しのいだ。フランスの若年失業率はEU25カ国平均18.5%を上回る21.7%に達し、スペイン、ドイツ、オランダなどの域内先進国よりも高い。フランスでは労働者に対する保障が厚く、解雇には正当な理由が必要であるため、企業側は労働者の正規雇用には慎重にならざるを得ない。CPEのような、試用期間を前提とする雇用は、当面の若年労働者の雇用対策としては有効で、実際、05年夏に成立した20人未満の企業でCPEと同様の解雇措置を定めた新規雇用契約(CNE)により、約30万の雇用が生まれた。オランダ、スペイン、デンマークなどでも類似の契約によって雇用は拡大している。

(渡邊啓貴 駐仏日本大使館公使 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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