精選版 日本国語大辞典 「CPS」の意味・読み・例文・類語
シー‐ピー‐エス【CPS】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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アメリカ国立科学財団(NSF:National Science Foundation)が2006~2009年ごろに提唱した研究分野。サイバーフィジカルシステムcyber physical systemの略。情報(cyber)世界と物理(physical)世界を統合することによって、人間をサポートすることを目ざしたものである。ただし、それ以前にユビキタス・コンピューティグや環境知能の名で研究されてきたものと、概念的には同じである。
なお、cyberという用語はN・ウィーナーのcybernetics由来であると考えられるが、CPSはphysicalを含む概念であることを強調しておきたい。日本の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による『知的社会基盤工学技術の調査研究報告書』(1998)で提案され、産業技術総合研究所(産総研)がサイバーアシスト研究センターを設立して研究を進めた「サイバーアシスト」ではcyber=digital+realと定義していた。
[中島秀之 2019年8月20日]
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