CPS(読み)シーピーエス

精選版 日本国語大辞典 「CPS」の意味・読み・例文・類語

シー‐ピー‐エス【CPS】

〘名〙 (Consumer Price Survey の略) 消費者価格調査。任意に選定された全国都市の消費者が、実際に購入した商品の価格・数量内閣統計局(現在の総務省統計局)において調査したもの。昭和二一~二六年(一九四六‐五一実施。同二八年、家計調査改称

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デジタル大辞泉 「CPS」の意味・読み・例文・類語

シー‐ピー‐エス【CPS】[cyber physical system]

cyber physical system仮想世界サイバー空間)と現実世界(フィジカル空間)をIoT関連技術で結びつけ、産業の高度化や社会的課題の解決を図る仕組み。産業・医療インフラエネルギー交通公共サービスなど、現実世界のさまざまな分野で得られる大量のデータを、仮想世界におけるクラウドコンピューティングビッグデータの処理技術を通じて、価値ある情報やデータとして現実世界に還元し、広く社会規模で合理化最適化を図ることを目的とする。サイバーフィジカルシステム

シー‐ピー‐エス【CPS】[consumer price survey]

consumer price survey》消費者価格調査。任意に選定された全国各都市の消費者が、実際に購入した商品の価格・数量を総理府統計局において調査したもの。現在の家計調査前身で、昭和21年(1946)から昭和25年(1950)にかけて実施された。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「CPS」の意味・わかりやすい解説

CPS
しーぴーえす

アメリカ国立科学財団(NSF:National Science Foundation)が2006~2009年ごろに提唱した研究分野。サイバーフィジカルシステムcyber physical systemの略。情報(cyber)世界と物理(physical)世界を統合することによって、人間をサポートすることを目ざしたものである。ただし、それ以前にユビキタス・コンピューティグや環境知能の名で研究されてきたものと、概念的には同じである。

 なお、cyberという用語はN・ウィーナーのcybernetics由来であると考えられるが、CPSはphysicalを含む概念であることを強調しておきたい。日本の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)による『知的社会基盤工学技術の調査研究報告書』(1998)で提案され、産業技術総合研究所(産総研)がサイバーアシスト研究センターを設立して研究を進めた「サイバーアシスト」ではcyber=digital+realと定義していた。

[中島秀之 2019年8月20日]

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