Czepko,D.von(英語表記)CzepkoDvon

世界大百科事典(旧版)内のCzepko,D.vonの言及

【アンゲルス・ジレージウス】より

…各地で医学を学び,故国の宮廷侍医となるが,その間タウラー,ベーメ等の神秘主義者の著作に親しんだため,厳格なプロテスタント一派から退けられ,1653年カトリックへ改宗した。オーピッツの詩学を宗教詩に適用したチェプコDaniel von Czepko(1605‐60)にならって,アレクサンドリーナー詩格2行からなるエピグラム集《ケルビン天使風のさすらい人》(1675)を著したが,そこには彼の宗教的苦悩や信仰告白を通じた神の体験,精神と神との一体化が,神秘主義的・自然哲学的イデーとともに簡明に美しく表出されている。牧人の姿をかりてカトリックの立場からイエスを賛美した詩集《聖なる魂の喜び》(1657)や55編のプロテスタント論難集は,敬虔主義の詩人たちに多大の影響を与えたものの,その後ロマン派が再発見するまで忘れ去られた。…

※「Czepko,D.von」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android