D-アピオース(読み)アピオース

化学辞典 第2版 「D-アピオース」の解説

D-アピオース
アピオース
D-apiose

C5H10O5(150.13).枝分れ糖の一種.アルドペントースに属する.D-アピオースはパセリPetroselinum sativum Hoffm.をはじめ,多くの植物中に配糖体として,また海草Posidonia australis L.や水草などには多糖類の構成成分として含まれている.無色のシロップ状液体.+9°(水).水に易溶.還元糖としての一般的性質を示す.末端の第一級ヒドロキシ基のいずれがヘミアセタール環を形成するかによって3位の炭素が不斉炭素になるので,さらにD,L-アピオースが生じる.[CAS 639-97-4]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android