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ES細胞と論文捏造問題

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ES細胞と論文捏造問題

ES細胞は神経、筋肉などあらゆる組織に分化する性質をもち、万能細胞ともよばれ、再生医療の分野で期待される。患者の体細胞の核を卵子に移植した「クローン胚」でES細胞をつくると、移植後の拒絶の心配がないとされる。04年、ソウル大の黄禹錫教授らは、世界で初めてヒトのクローン胚でES細胞を作ったと発表、05年には患者の体細胞から効率よくES細胞を作ったと発表した。だが、研究用の卵子売買や論文捏造疑惑が浮上。騒動のさなかの06年1月、ソウル大は、黄教授が発表した2論文は捏造だとする調査報告をまとめた。黄教授は国民的な「英雄」だった。衝撃は大きく、韓国の幹細胞研究への政府の助成も冷え込み、国際的な競争力がかげるのではないか、との見方も広がった。

(2007-06-08 朝日新聞 朝刊 科学1)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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