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Enhanced Meta File

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ASCII.jpデジタル用語辞典の解説

Enhanced Meta File

Windows環境での印刷処理を高速化するために利用される中間ファイルの名称。あるいは、この高速化のメカニズム自体を指すこともある。頭文字をとって、EMFと省略される場合もある。EMFでは、Windowsアプリケーションの印刷処理を、一連のGDIコマンド(WindowsのグラフィックスAPI)として一時ファイル(EMF)に記録しておき、その後バックグラウンドでこのGDIコマンドを最終的なプリンター用の印刷データに変換、出力する。Enhanced Meta Fileによる印刷処理の高速化は、Windows 95から追加された。従来からWindows環境では、アプリケーションからディスプレイデバイスとプリンターデバイスを同等に扱えるようにするメカニズムが用意されていた。このため基本的にアプリケーションは、ディスプレイ描画で利用するGDI(Graphics Device Interface。Windowsカーネルの一部を構成するグラフィックス描画用API)を呼び出すことで、印刷処理も行なうことが可能である。ユーザーがアプリケーションに印刷処理の開始を指示すると、アプリケーションはGDIを通して印刷処理を開始する。この際Ver.3.1までのWindowsでは、GDIの描画命令の処理がプリンタードライバーに渡され、ここで各プリンターが解釈できるRAWデータに変換されて、その結果をプリントスプーラに一時記録するようになっていた(スプールされたデータは、その後バックグラウンドでプリンターに順次送られる)。これに対しWindows 95では、プリンタードライバーの処理結果ではなく、印刷処理で発生した一連のGDIコマンドをEnhanced Meta Fileと呼ばれるフォーマットディスクに一時記録する(ただしPostScriptプリンターは例外)。そしてこのEMFの記録が完了すると、アプリケーションに制御が戻される。つまりWindows 95では、プリンタードライバーによるプリンター用RAWデータへの変換を待つことなく、アプリケーションに制御が戻されるようになる。EMFに格納されたGDIコマンドは、この後プリントスプーラによってプリンタードライバーに渡され、バックグラウンドで各プリンター用のRAWデータに変換されて、プリンターから出力される。

出典|ASCII.jpデジタル用語辞典
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