FA-200(読み)えふえーにひゃく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「FA-200」の意味・わかりやすい解説

FA-200
えふえーにひゃく

日本の航空工業界で、初めて本格的に開発され、量産された単発レシプロエンジン式の軽飛行機富士重工業が第二次世界大戦中と戦後にジェット練習機T-1、プロペラ練習機T-34などの生産によって獲得した技術を駆使して、1965年(昭和40)3月に初飛行させた。通常4人乗りであるが、2人乗りにすれば、背面飛行を除く各種の曲技飛行ができる強度操縦性を備えており、一般の航空機愛好家のほか航空大学校で上級練習機として採用された。約300機が生産され、ドイツを中心にヨーロッパ諸国、さらにオーストラリアなどへ輸出された。1986年に生産終了。最大速度毎時240キロメートル、航続距離約1400キロメートル、定員4人。

[落合一夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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