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FIFA ワールドカップ ブラジル大会 ふぃふぁわーるどかっぷぶらじるたいかい//FIFAわーるどかっぷぶらじるたいかい

知恵蔵の解説

FIFA ワールドカップ ブラジル大会

2014年6月12日(日本時間13日)からブラジルで開催された、第20回目のFIFA ワールドカップ。予選を勝ち上った32カ国のチームが12の会場で戦い、7月13日(同14日)の決勝戦ではドイツがアルゼンチンを延長戦の末1対0で破り優勝した。ブラジルでの開催は、優勝がかかった事実上の決勝戦が「マラカナンの悲劇」と呼ばれた1950年の大会以来64年ぶり。ドイツの優勝は、西ドイツ時代を含めて、1990年イタリア大会以来、24年ぶり4度目で、統一ドイツとしては初めて。ヨーロッパ勢が米大陸で開催の大会で優勝したのも初めて。
ワールドカップと2016年の第31回夏季オリンピック開催に向け、リオデジャネイロ市街のアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港でターミナル等の改修工事が行われたほか、会場となる競技場や各国代表チームのキャンプ地施設、ホテル等の建設・改修が行われた。しかし、競技場や周辺施設の工事の遅れは深刻で、12の競技場のうち一部は未完成のまま開幕を迎え、大会期間中も各地で引き続き工事が行われる事態となった。また、教育、健康、治安、公共交通機関など公共サービスが劣悪であるにもかかわらず、多大な費用をかけてワールドカップに向けた施設工事を行うことへの批判が高まり、全国規模のデモ活動が行われ、一部の暴徒化した参加者が逮捕される事件も起こった。
ブラジルは初の開催国優勝を狙ったが、準々決勝で、フォワード(FW)のネイマールが脊椎(せきつい)を骨折し、準決勝には進んだもののドイツに1対7と歴史的な大敗を喫し、3位決定戦でもオランダに0対3で敗れた。準決勝が行われた7月8日の夜には、ブラジル最大の都市サンパウロなどでバスの放火や電器店の略奪などの暴動が相次いだ。
大会スローガンは、"All in one rhythm"(全てを一つのリズムに)。大会の公式マーク「インスピレーション」は、ブラジルの国旗の色である緑と黄色で構成した「三つの手」をFIFAワールドカップトロフィーの形に見立てたもの。公式マスコットは、ブラジル北東部の乾燥地帯に生息するミツオビアルマジロがモデルの「フレコ」。
大会公式球「ブラズーカ」(「ブラジル人の誇り」の意味)は、公式球では過去最少の6枚のパネルを貼り合わせてつくられた最新鋭のボールで、より球体に近づき、空中でぶれにくくなるとされ、パススピードが上がり、正確なロングボールやカウンター攻撃、伸びのある正確なシュートなどにつながると考えられている。
今大会の開幕戦、ブラジル―クロアチア戦は、主審・副審とも日本人審判による3人の審判団が担当した。日本人の審判が開幕戦を担当するのは初めてである。
アジア勢4チームは、日本を含めて全て1勝もできずに1次リーグで敗退した。
大会最優秀選手(MVP)「ゴールデンボール賞」にはメッシ(アルゼンチン)、得点王は6ゴールのロドリゲス(コロンビア)、最優秀ゴールキーパー(GK)に与えられるゴールデングローブは、マヌエル・ノイアー(ドイツ)が獲得した。

(葛西奈津子  フリーランスライター / 2014年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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