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Fire Phone  ふぁいあ ふぉん Fire Phone

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知恵蔵2015の解説

Fire Phone

アマゾン社が独自開発したスマートフォン。米国シアトルにて、2014年6月18日(現地時間)に、同社CEOジェフ・ベゾス氏が発表した。14年7月25日より米国のみで販売が開始され、米国最大手の電話会社AT&T社の回線でのみ利用可能。32GBモデルが$649(約6万6千円)、64GBモデルが$749(約7万6千円)だが、AT&Tとの2年契約プランを利用すれば、それぞれ$199(約2万円)、$299(約3万円)以下で購入できる。14年8月現在、日本での発売は未定。
Fire PhoneのCPU(中央演算処理装置)は、米クアルコム社の「2.2GHz Quad-core Snapdragon 800」。サイズは139.2ミリ×66.5ミリ×8.9ミリで、重量は160グラムディスプレーのサイズは4.7インチで、解像度は1280×720ピクセル。背面に1300万画素、前面に210万画素のカメラを搭載するほか、Bluetooth3.0と、IEEE802.11a/b/g/n/ac規格のWi-FiLTEの通信に対応している。また、OSは、Androidベースにしたアマゾン社独自の「Fire OS 3.5」を搭載している。
Fire Phoneのハードウェアスペックは、AndroidスマートフォンやiPhoneと比べ、特段高いわけではなく、価格も安くはない。しかし、Fire Phoneには、既存のスマートフォンにはない二つの特筆すべき機能がある。
一つは、「Dynamic Perspective(ダイナミック パースペクティブ)」。前面に付けられた四つの赤外線カメラとセンサーユーザーの顔の位置を認識し、例えば画面に建物が表示されている場合なら、ユーザーが画面を横から覗けば建物の側面が表示される、というように、立体的で奥行きのある表示方法が実現されている。
もう一つは、「Firefly technology(ファイアフライ テクノロジー)」。同機能は、画像認識音声認識を使って、アマゾン社の膨大なデータベース上の情報を検索する仕組みである。例えば、目の前にある本や、ジュース、お菓子などを認識させ、それらの製品情報を表示させたり、映像や音楽が流れていれば、そこからタイトルや、アルバムCDを特定したりすることができる。なお、情報を表示させたり特定したりした商品がアマゾンのサイトで販売しているものであれば、アマゾンから直接購入することも可能となっている。
Firefly technologyでは、7000万種類もの商品が認識できるとされており、アマゾン社は、自社が販売する商品を自社開発のスマートフォンから購入できるといった、新しいビジネスモデルを構築しようとしている。

(横田一輝  ICTディレクター / 2014年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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