Fracanzano,F.(英語表記)FracanzanoF

世界大百科事典(旧版)内のFracanzano,F.の言及

【ナポリ派】より

…とくにこの地はスペイン的な熱狂的信仰の地であったが,16年以降この地に住んだスペイン画家リベラは,カラバッジョ風でもあり,スペイン風でもある真摯な宗教表現を完成して,ナポリ派およびスペイン本国に大きな影響を及ぼした。またローマのバンボッチアンティのナポリ分派としてファルコネAniello Falcone(1607‐56),ついでカバリーノBernardo Cavallino(1616‐56)は,ベネチア派にも比すべきデリケートな色彩と光の叙情的表現にすぐれ,さらにシチリアやジェノバを通じて伝わったルーベンス派のファン・デイクの色彩の影響を受けてノベリPietro Giovanni Novelli(1603‐47),フラカンツァーノFrancesco Fracanzano(1612‐56)などが絵画的才能を発揮した。ナポリの生んだ最大のバロック画家はジョルダーノである。…

※「Fracanzano,F.」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android