精選版 日本国語大辞典 「引切・挽切」の意味・読み・例文・類語
ひき‐き・る【引切・挽切】
〘他ラ五(四)〙
① 引いて切る。物を強くひっぱってもぎとる。また、鋸(のこぎり)などで挽いて切る。
② つながっている関係や、続いている気持などを断つ。
③ =ひきとる(引取)(一)⑤
※羅葡日辞書(1595)「Ago〈略〉イキヲ fiqiqiru(ヒキキル)、シスル」
④ 最後まで引く。十分にひっぱる。
ひっ‐きり【引切・挽切】
〘名〙 (「ひききり(引切)」の変化した語)
① 引いて切ること。
② 歯の細かい小さなのこぎり。
③ きれめ。くぎり。
⑤ =ひっきれ(引切)
⑥ =ひききり(引切)④
※咄本・私可多咄(1671)三「茶をたてけるに、〈略〉ふたにひっきりのつきたるをしらず」
ひっ‐き・る【引切・挽切】
〘他ラ五(四)〙 (「ひききる(引切)」の変化した語) ひっぱって切る。挽いて切る。ひきちぎる。
※史記抄(1477)五「秦は手もひっきらいで、引あしを送て人を多く打殺たそ」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報