引勝(読み)ひきすぐる

精選版 日本国語大辞典 「引勝」の意味・読み・例文・類語

ひき‐すぐ・る【引勝】

[1] 〘自ラ下二〙 (「ひき」は接頭語) すぐれる。ひいでる。まさる。
源氏(1001‐14頃)東屋「いかで、ひきすぐれて、面だたしき程に、しなしても、見えにしかな」
[2] 〘他ラ四〙 多くの中からより抜く。選抜する。えりすぐる。
太平記(14C後)八「我等手勢を引勝(ヒキスグッ)て、蓮華王院の東より敵の中へ懸入り」

ひっ‐すぐ・る【引勝】

〘他ラ四〙 「ひきすぐる(引勝)(二)」の変化した語。
※太平記(14C後)一〇「逞兵(ていへい)を引勝(ヒッスグッ)て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android