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Gパリティの保存

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素粒子事典の解説

Gパリティの保存

C変換(C保存などの項参照)とアイソスピンの向きの反転を同時に行う変換をG変換と呼び、これに伴う波動関数の符号の変化をGパリティと呼ぶ。アイソスピンの保存則と同じく近似的に成り立つ法則である。Gパリティは強い相互作用による素粒子の反応を電荷を持った素粒子まで含めて説明するのに便利なため導入された。強い力では素粒子のGパリティ(複数の場合は個々のGパリティの積)は反応の前後で変化しない。例えばロー中間子のGパリティは+でパイ中間子のGパリティは−である。ロー中間子は2個のパイ中間子には崩壊するが3個のパイ中間子には崩壊できない。一方,ロー中間子とほとんど同じ質量のオメガ中間子のGパリティは−なので強い力でほとんどが3個のパイ中間子に崩壊する。逆に,イータ中間子のGパリティは+なので偶数個のパイ中間子に崩壊できるはずだがそのような崩壊は見つからず(これはパリティ保存のためであるが)3個のパイ中間子に崩壊し寿命も長い。これはイータ中間子が強い力で壊れるのでなくそれよりも弱い電磁気力で壊れるためである。Gパリティは、強い力でしか保存しない。ストレンジネスチャーム量子数もボトム量子数も持たない中間子は、Gパリティを持っている。

出典|素粒子事典
(C) Copyright 1996-2010 Sadaharu UEHARA and Junpei SHIRAI
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