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G-P帯 ジーピーたいG-P zone

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

G-P帯
ジーピーたい
G-P zone

ギニエ=プレストン集合体とも,G-Pゾーンともいう。合金の相分解過程において,溶質原子が集合してできる微小な析出相で,平衡状態図上にはない準安定相である。 1938年にフランスの A.ギニエとイギリスの G.D.プレストンがそれぞれ独立に発見したため,両者の頭文字をとってG-P帯と呼ばれる。通常,大きさが数十から数百Å程度の球状もしくは板状析出相で,溶質原子の集合機構はスピノーダル分解をはじめ核形成-成長型分解など多くの学説がある。G-P帯は転位の移動に対して障害物となり,転位を安定化するので,時効硬化の主原因の一つと考えられている。ある温度において等温時効によってG-P帯が形成された組織を,より高温で時効すると一度G-P帯のすべてまたは一部は拡散消滅して,材料は軟化したのち,その温度に対応した別のG-P帯の組織が再形成される。この現象は復元と呼ばれ,G-P帯が関与した時効現象に代表的にみられる特徴である。G-P帯は平衡状態図上にはない準安定析出相であるから,十分な高温になると消滅し,正規の平衡組織になる。このとき,軽合金では材質が軟化するので,このような状態を過時効という。 (→合金の析出 , 時効硬化 )  

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