GNP1%援助(読み)ジーエヌピーいちパーセントえんじょ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「GNP1%援助」の意味・わかりやすい解説

GNP1%援助
ジーエヌピーいちパーセントえんじょ

1964年にジュネーブで開催された第1回国連貿易開発会議 (UNCTAD) で定められた,先進諸国の発展途上諸国に対する援助の目標値。ただしこれには政府開発援助 (ODA) ばかりでなく,直接投資など民間資金の移転も含まれる。途上国側は,ODAを GNPの 0.7%以上とするよう先進諸国側に求めているが,今日にいたるまでこの値をクリアした国は,ノルウェーデンマークスウェーデンなど5ヵ国にすぎない。日本の ODAも絶対額では世界1位となったものの,対 GNP比では 0.3%前後にとどまっている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android