H₂作用(読み)えっちつーさよう

世界大百科事典(旧版)内のH₂作用の言及

【抗ヒスタミン薬】より

…抗ヒスタミン剤ともいう。生体内アミンの一つであるヒスタミンの作用に拮抗する薬物。ヒスタミンは,アレルギー性疾患や炎症の際に抗原抗体反応の結果として生体内貯蔵部位から遊離され,平滑筋の収縮(とくに気管支平滑筋が収縮すると喘息(ぜんそく)が生ずる)や血管透過性の亢進(水腫,蕁麻疹(じんましん),発疹,鼻炎などとなってあらわれる)などのアレルギー性症状の原因となっていると考えられる。アレルギー性症状のすべてがヒスタミンに起因すると考えるには疑問も多く,他の生体内物質の関与する可能性も高いが,上述の諸症状が抗ヒスタミン薬によってかなりよく緩和されることは事実である。…

※「H₂作用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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