HII 領域(読み)えっちつーりょういき

世界大百科事典(旧版)内のHII 領域の言及

【星雲】より

…これらの輝線星雲と反射星雲と暗黒星雲は,それぞれ独立に現れることもあるが,それらは同一の領域に入り乱れて見えている場合が多い。輝線星雲は銀河系内部の天体現象として見直すと,恒星がその生涯の晩年に質量を放出してつくる惑星状星雲,恒星が爆発してとび散ってできる超新星の残骸,若いO型星から放射される紫外線で星間ガスが電離してできるHII領域などに分けられる。実際には惑星状星雲を除く輝線星雲と反射星雲を合わせて〈散光星雲〉と呼ばれてきている。…

【電波天文学】より

…電子に高エネルギーを要せず,電子の熱運動だけで十分なことから熱的電波と呼ばれる。生まれたばかりの星のまわりでガスが熱せられて輝く輝線星雲(HII領域ともいう)がこの種の電波源となる。この種の電波源は高い周波数でも電波が強く,銀河面に沿って分布するなどの特徴を有し,星の誕生する領域を示す指標として使われている。…

【電離水素領域】より

…HII領域ともいう。光や電波でよく見える領域の一つで,オリオン星雲やオメガ星雲などの物理的呼名である。…

※「HII 領域」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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