Ir.D.F.ヴァウダヘマール〈D.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場〉(読み)インジェニエールディーエフヴァウダヘマール〈ディーエフヴァウダじょうきみずあげポンプじょう〉

世界遺産詳解 の解説

インジェニエールディーエフヴァウダヘマール〈ディーエフヴァウダじょうきみずあげポンプじょう〉【Ir.D.F.ヴァウダヘマール〈D.F.ヴァウダ蒸気水揚げポンプ場〉】

1998年に登録された世界遺産(文化遺産)で、オランダ北部のフリースラント州にあるアイセル湖畔の町レマーにある蒸気式揚水場。干拓により造成された低地の多いオランダでは、排水(揚水)のための施設が必須であったが、18世紀の産業革命のきっかけになった蒸気機関が発明されると、これを利用した、より効率的な揚水ポンプ装置が発明され、19世紀に入ると、風車に代わり各地で活躍をし始めた。Ir.D.F.ヴァウダヘマールもその一つで、揚水施設としては世界最大規模。この施設が完成したのは1920年で、この蒸気式揚水ポンプ装置の生みの親とされる設計技術者のD.F.ヴァウダの名前を冠している(Ir.はIngenieur=技術者、技師、エンジニアという意味)。この蒸気式揚水ポンプは今も使用されている。◇英名はIr.D.F.Woudagemaal(D.F.Wouda Steam Pumping Station)

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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