MONEX(読み)もねっくす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「MONEX」の意味・わかりやすい解説

MONEX
もねっくす / モネックス

Monsoon Experimentの略で、モンスーン実験観測計画のこと。アジア南部に恵みの雨をもたらしたり、また干魃(かんばつ)を生じさせたりするモンスーン(季節風)の機構を解明するのが目的で、地球大気開発計画(GARP(ガープ))の一環として行われた。アラビア海上空の逆転層と低層ジェット気流、およびベンガル湾のモンスーン低気圧と対流圏中層の擾乱(じょうらん)、また、南シナ海の中規模擾乱などをおもな対象とし、これらの海面水温、風の鉛直構造、降水熱収支などが1978年12月から翌年8月まで観測された。

[安田敏明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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