Nexus(読み)ねくさす

日本大百科全書(ニッポニカ) 「Nexus」の意味・わかりやすい解説

Nexus
ねくさす

グーグル社が自社サイトでも販売しているAndroid(アンドロイド)搭載のスマートフォンおよびタブレット型端末のブランド名。Google Nexusともいう。ハードウェアは自社では提供せず、メーカーと協力しながら製造委託している。他のAndroid端末との違いは、最新OSカスタマイズや独自アプリの追加なしで搭載している点である。Androidの新バージョンが出た場合にも最初にアップデートの対象になる。また、アップデート後の最新のAndroidを快適に使えるように、ハードウェアのスペックは発売時の平均的なものより高めに設定される。基本的にSIM(シム)ロックフリーで、通信キャリアを自由に選択でき、比較的安価に入手できる点がセールスポイントである。そのため、開発者や先進的なユーザーなどに向けた実装モデル(リファレンスモデル)や、Android端末の最上位機(フラッグシップモデル)としても位置づけられる。

[編集部]

資料 Nexusシリーズ

Nexus One 2010年1月に発売された最初のNexus。ハードウェアは台湾のHTC製で、3.7インチディスプレイに、Android 2.1を搭載。日本未発売。

Nexus S 2010年12月発売のスマートフォン。韓国のサムスン電子製のハードウェアで、4インチディスプレイを搭載。Android 2.3搭載で発売され、その後、4.0、4.1へとアップデートされた。日本未発売。

Galaxy Nexus 2011年11月に発表されたサムスン電子製のスマートフォン。4.65インチディスプレイで、発売当初はAndroid 4.0を搭載し、4.1、4.2にアップデートされた。日本ではNTTドコモからNEXTシリーズの「Galaxy Nexus SC-04D」として発売。

Nexus 4 2012年から販売されているLGエレクトロニクス製のスマートフォン。4.7インチディスプレイでAndroid 4.2以降のOS(オペレーティング・システム)を搭載。日本ではグーグル社のサイトでは販売されず、家電量販店や大手流通グループのイオンなどの独自ルートでAndroid 4.3機として扱われるモデル。

Nexus 5 2013年からグーグル社のサイトで販売されているスマートフォン。Nexus 4の後継機。4.95インチディスプレイで、Android 4.4を搭載。イー・アクセス(現、ワイモバイル)向けモデルもある。

Nexus 7 2012年に販売開始した7インチディスプレイのタブレット型端末。ハードウェアは台湾のASUS(エイスース)(ASUSTeK Computer)が製造。最初はAndroid 4.1を搭載し、4.2、4.3、4.4へとアップデートされた。日本でも、グーグル社のサイトなどで発売された。2013年には同じく7インチ液晶ディスプレイで、Android 4.3、4.4を搭載した新モデルが登場。ASUS社製で、グーグル社のサイトなどで販売されている。

Nexus 10 2012年に発売された10インチディスプレイのタブレット型端末。サムスン電子製で、Android 4.2以降を搭載している。日本ではグーグル社のサイトなどで、2013年から販売されている。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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